MEO基礎

外国人観光客はGoogleマップで何を見ている?多言語GBP設定ガイド

訪日外国人観光客への集客に役立つ、Googleビジネスプロフィールの多言語対応方法を解説。できること・できないことを整理します。

なぜ今、インバウンド対策にGoogleマップが重要なのか

訪日外国人観光客は、スマートフォンとGoogleマップを使って、行き先のお店を探しています。

観光庁の調査によると、2026年4〜6月期の訪日外国人旅行消費額は2兆5,096億円でした(前年同期比+0.2%)。(観光庁「インバウンド消費動向調査2026年4-6月期」

2025年通年の消費額は9兆4,559億円で、前年比16.4%増となり、過去最高を更新しています。(観光庁「インバウンド消費動向調査2025年暦年」

飲食店や小売店にとって、訪日外国人はすでに無視できない集客対象になっています。

とはいえ、「何から手をつければいいのか分からない」という店舗オーナーも多いはずです。

この記事では、Googleビジネスプロフィール(GBP)でできる多言語対応を中心に、今から始められることを整理します。

外国人観光客はGoogleマップで何を見ているか

海外からの旅行者は、日本語が読めないことが多いです。

そのため、Googleマップ上で頼りにする情報は、日本人利用者とは少し違います。

  • 写真の量と質: 店内・メニュー・外観の写真は、言語の壁を超えて伝わる情報です
  • 口コミの評価と件数: 星の数と件数は、言語が分からなくても判断材料になります
  • 営業時間の正確さ: 「臨時休業」の反映が遅れると、来店できずに終わってしまいます
  • カテゴリの分かりやすさ: 「レストラン」だけでなく、「イタリアン」など具体的な分類が伝わりやすさに影響します

これらは、GBPの基本的な設定を丁寧に整えることで対応できる部分です。

まずは、Googleビジネスプロフィールの使い方|登録から集客までの完全ガイドを参考に、基本情報を整備しておきましょう。

Googleビジネスプロフィールの多言語設定でできること・できないこと

「GBPを多言語化したい」と考える店舗オーナーは多いです。まず知っておきたいのは、GBPに公式な多言語管理の仕組みが用意されているわけではない、という点です。

できること:店舗名の多言語表示

Googleマップ上の店舗名は、利用者の言語設定に応じて、異なる表記を表示できる仕組みがあります。

ただし、この設定方法について、Googleの公式ヘルプページに詳しい手順が明記されているわけではありません。

この点は、業界のブログやフォーラムで広く共有されている情報です(二次情報)。Google公式のヘルプページでの明記は確認できていません。

具体的な設定方法は、Googleビジネスプロフィール ヘルプで最新の案内を確認することをおすすめします。

できないこと:説明文・メニューの多言語管理

店舗の説明文やメニュー情報については、GBPに公式な多言語切り替え機能はありません。

そのため、外国人観光客向けには、説明文の中に英語を併記するといった工夫が現実的な対応になります。

「メニュー名(英語表記)」のように、日本語と英語を並べて書いておくと親切です。

外国語の口コミにどう対応するか

外国人観光客からの口コミが、英語や中国語、韓国語で書かれることもあります。

Googleマップには口コミの自動翻訳機能があるため、多くの場合、店舗側が翻訳しなくても内容は伝わります。

とはいえ、返信は工夫の余地があります。

  • 短い日本語の返信に加えて、簡単な英語を添える
  • 「Thank you for visiting!」のような定型文をいくつか用意しておく
  • 翻訳ツールを使い、不自然な表現になっていないか確認する

口コミへの返信自体は、Googleが公式に認めているローカル検索の順位要因(関連性・距離・知名度)には含まれていません。(Google Business Profile ヘルプ「ローカル検索結果でのランキングを改善するには」

ただし、丁寧な返信は、来店を検討している旅行者の安心材料になります。

「ランキングが上がるから返信する」のではなく、「お客様に伝わるから返信する」という考え方で取り組むとよいでしょう。

なお、AIを使って多言語の口コミ対応を自動化するツールも増えています。

たとえば、おまかせMEOには多言語でのアンケート・口コミ生成に対応する機能があります。(公式サイトより)

こうしたツールは選択肢のひとつとして、自店舗の運用体制に合わせて検討してみてください。

写真とカテゴリも忘れずに見直す

多言語対応と合わせて見直したいのが、写真とカテゴリの設定です。

写真

外国人観光客は、実際の店内の雰囲気や料理の見た目を、写真で判断します。

明るく分かりやすい写真を、定期的に追加しておきましょう。

写真の撮り方については、GBPの写真の最適な撮り方・枚数・サイズ|業種別ガイドも参考にしてください。

カテゴリ

「レストラン」よりも「ラーメン店」「寿司店」のように、具体的なカテゴリを設定したほうが、検索意図に合った表示につながりやすくなります。

カテゴリの見直しは、無料でできる基本的な対策のひとつです。

よくある質問

Q1: GBPの説明文を英語だけで書いても大丈夫ですか?

A: 日本語の利用者も見るページなので、日本語をメインにしたうえで、英語を併記する形がおすすめです。両方の言語のお客様に配慮した書き方を心がけましょう。

Q2: 外国語の口コミには必ず返信すべきですか?

A: 必須ではありませんが、返信することでお店の丁寧さが伝わりやすくなります。すべてに完璧な多言語対応をする必要はなく、まずは簡単な定型文からで十分です。

Q3: 多言語対応をすると、検索順位が上がりますか?

A: Googleが公式に発表しているローカル検索の順位要因は、関連性・距離・知名度の3つです。多言語対応そのものが順位要因として明記されているわけではありません。ただし、口コミ数や写真の充実は知名度(プロミネンス)に関わる要素とされています。

Q4: 免税対応も一緒に進めたほうがいいですか?

A: 免税制度やキャッシュレス対応は、インバウンド集客とあわせて検討したいテーマです。制度の詳細は今後の関連記事で扱う予定なので、あわせてチェックしてみてください。

まとめ

外国人観光客は、写真・口コミ評価・営業時間の正確さを頼りに、Googleマップでお店を選んでいます。

GBPの店舗名は多言語表示に対応できますが、説明文やメニューには公式な多言語管理機能がない点は覚えておきましょう。

まずは、写真の充実とカテゴリの見直しなど、無料でできる基本対策から始めてみてください。

外国語の口コミ対応に手が回らない場合は、多言語対応の口コミツールを検討するのもひとつの方法です。